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准看護師から正看護師に!働き方や学校一覧・合格率も解説

看護師3人が屋上で笑顔

「准看護師から正看護師になりたいけど、仕事を続けながらでも勉強できる?」「通信制って何年かかるの?」と不安を感じていませんか?実際に、働きながら学ぶとなると、学校選びや学費、合格率、さらに給付金制度の活用など、検討すべきことが多くあります。この記事では、准看護師から正看護師になるための方法や必要な年数、通信制の学校一覧や費用の目安などをわかりやすくご紹介します。これから正看護師を目指すあなたに役立つ情報を丁寧にまとめましたので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事がおすすめな人

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    准看護師から正看護師へのキャリアアップを目指している方
    働きながら資格取得を考えており、進学ルートや受験対策を知りたい方。
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    正看護師の資格取得によって収入アップや活躍の場を広げたい方
    病院・訪問看護・介護施設などでより幅広い業務に挑戦したい方。
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    通信制や夜間コースなど、自分に合った学校・学習方法を探している方
    仕事や家庭と両立しながら無理なく学びたい方。
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    国家試験の合格率や学習負担を把握し、計画的に進めたい方
    試験の難易度や最新の合格データを参考に、効率的な勉強を進めたい方。
青空の背景のAとB
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准看護師と正看護師の違いと将来性

ここでは准看護師と正看護師の違いや、それぞれの将来性について解説します

資格区分と業務内容の違い

准看護師は各都道府県知事による免許、正看護師は厚生労働大臣が交付する国家資格です。このため、法的立場や業務の自由度・責任範囲に違いがあります。准看護師は必ず医師または看護師の指示下でのみ業務が認められており、医療職としての独立性は限定的です(保健師助産師看護師法第5条・第7条)。

一方、正看護師はより高度な医療行為を行うことが可能で、チーム医療の中心的な存在としての役割も求められます。このように、資格の違いは業務の幅や責任の度合いに直結しており、職場での立場にも影響します。

年収・待遇の差とキャリア展望

准看護師と正看護師では、年収や待遇に明確な差があります。正看護師の方が初任給や賞与、昇進の機会に恵まれていることが一般的です。また、病院や施設によっては正看護師のみが対象となる役職や専門職もあり、キャリアパスの選択肢にも違いが出てきます。正看護師になることで、専門看護師や認定看護師といった上位資格の取得も可能になり、将来的により専門性の高い分野で活躍することができます。

准看護師資格制度廃止の可能性

准看護師制度の廃止や一本化をめぐる議論は長年続いています。1997年の「准看護問題調査検討会」(厚生労働省設置)の答申には、21世紀初頭には看護師教育を統一すべきとする提言が含まれていました(現行は一部留保)2025年時点では、制度そのものの廃止は決定していません。ただし、准看護師養成所の新設は阻止されており、既存校では正看護師3年課程への転換が促進されています。養成校数・志望者数とも減少傾向にあり、将来的な制度見直しの可能性は否定できません。

現時点で既に資格を取得している方は、制度変更で免許が突如無効になることは想定されておらず、経過措置が設けられる見通しです。また、正看護師への進学支援やキャリアアップ支援策も進められています。

やじるしを追いかけてる社会人3人のイラスト
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准看護師から正看護師になる方法

ここでは、准看護師が正看護師を目指す際の進学ルートや実務経験の要件、必要書類について解説します。

正看護師になる3つの進学ルート

准看護師が正看護師になるには、以下の3つのルートがあります。
1つ目は「看護師養成課程(2年課程)」をもつ専門学校や短期大学に進学する方法です。このルートは、准看護師としての実務経験が必要で、多くの社会人が選ぶ進学先です。
2つ目は「5年一貫の看護高校」卒業後に看護師国家試験を受験するケースです。
3つ目は通信制の養成課程(※現在は選択肢が限られる)ですが、対象者が限定されているため注意が必要です。
いずれも最終的には看護師国家試験に合格することで、正看護師として働けるようになります。

中卒・高卒別の必要実務経験

准看護師が看護師養成所(2年課程)に進学するには、学歴に応じた実務経験が必要です。
■中卒者の場合:准看護師免許取得後、実務経験5年以上(そのうち直近3年間は継続勤務)
■高卒者の場合:准看護師免許取得後、実務経験は不要(ただし学校により要件が異なる場合があります)

 この条件は、「指定された看護師養成所(2年課程)」への入学要件として定められています(出典:厚生労働省/看護師等養成所の指定に関する基準)。
なお、実務経験の対象となる勤務先は医療機関や福祉施設など、准看護師の職務が明確に定義されている場である必要があります。進学を考える際には、勤務年数の証明書類を準備することも求められるため、事前確認が重要です。

進学に必要な書類と確認ポイント

正看護師養成課程に進学する際には、いくつかの重要な書類を用意する必要があります。一般的に求められる書類は以下の通りです。

  • 准看護師免許証の写し
  • 実務経験証明書(勤務先発行)
  • 最終学歴証明書(卒業証明書・成績証明書)
  • 入学願書および志望理由書
  • 住民票の写しや写真(顔写真)

特に注意すべきは「実務経験証明書」で、勤務先の協力が必要となります。申請時には事前に発行可能か確認しておきましょう。

 また、進学先の学校ごとに細かい提出要件が異なることがあるため、各校の募集要項を確認しましょう。面接や小論文が課される場合もあるため、早めの準備が成功の鍵となります。

ワークライフバランスしてる
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働きながら正看護師を目指す方法

ここでは、現在准看護師として働いている方が、仕事を続けながら正看護師を目指す方法について解説します。

定時制と通信制の特徴と違い

働きながら正看護師を目指すには、主に「定時制」と「通信制」という2つの進学スタイルがあります。定時制は夜間や休日に授業が行われるため、日中勤務の方に適しています。一方、通信制は在宅での学習が中心で、スクーリング(通学)と呼ばれる対面授業が年に数回実施される点が特徴です。通信制課程の入学要件について、2026年4月入学生から准看護師としての実務経験年数が「7年以上」から「5年以上」に短縮されることが決定しました。

・2025年度まで:実務経験7年以上が必要

・2026年度以降:実務経験5年以上に短縮

どちらも働きながらの通学が可能ですが、生活リズムや職場の協力体制を踏まえた選択が重要です。各制度の詳細は学校や厚生労働省の資料で確認しましょう。

項目

定時制

通信制

授業形態

夜間・週末に通学

自宅学習+年数回のスクーリング(通学)

対象者

働きながら通いたい人

実務経験豊富で通学が難しい人

実務経験要件

特になし(学校による)

原則7年以上(2026年度以降は5年以上)

通いやすさ

通学時間や勤務調整が必要

自己管理・計画性が求められる

学習スタイル

対面式、クラス制

自学中心、提出課題あり

両立のコツと注意点

仕事と学業の両立には計画性が不可欠です。まずは勤務スケジュールと授業・実習の時間を照らし合わせて無理のない時間管理を心がけましょう。特に定期試験や実習期間は業務との調整が求められるため、上司や同僚への事前相談がポイントです。体調管理も重要で、十分な睡眠と栄養、ストレスのケアを意識しましょう。また、学校選びの段階で「働きながら通いやすい環境」が整っているか(通学距離、カリキュラムの柔軟性、サポート体制)を確認することも成功の鍵になります。資格取得までの道のりを現実的に見据え、自分のペースで着実に進めることが大切です。

現職の実習活用・病院のサポート活用術

多くの医療機関では、准看護師が正看護師を目指すための支援制度を整えています。たとえば、在職中の病院を実習先として活用できるケースや、勤務調整・奨学金制度・学費補助などの支援を提供する病院もあります。職場での実習は、新たな環境に慣れるストレスが少なく、上司や同僚のサポートを受けやすいというメリットがあります。ただし、実習先として認可されているかや、指導体制が整っているかの確認が必要です。病院によって支援内容は異なるため、進学を検討する際には人事担当者や教育担当看護師に相談すると良いでしょう。施設内教育との連携もキャリアアップに有効です。

出典:保健医療局|看護師等修学資金資与事業
出典:ハローワークインターネットサービス「教育訓練給付制度」
出典:公益社団法人日本看護協会「看護師学校養成所2年課程(通信制)進学者に対する奨学金」

大量の硬貨と懐中時計
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かかる年数・費用・合格率の目安

ここでは、准看護師から正看護師を目指す際に必要な修学年数や学費の目安、国家試験の合格率と難易度について解説します。

課程別の修学年数と費用相場

正看護師を目指すための課程は「全日制2年課程」「定時制3年課程」「通信制2年課程」の3つがあります。全日制と定時制は看護学校や短期大学に通う形式で、学費はおおよそ2年間で100万〜250万円程度が相場です。通信制課程は勤務しながら学べるため学費も比較的安価で、2年間で50万〜100万円前後のケースが多いです。ただし、学校によって教材費や実習費、スクーリング(通学)費などの追加費用が必要となるため、募集要項を事前に確認することが重要です。また、奨学金や修学資金貸与制度の活用も検討しましょう。修学資金貸与制度とは、「自治医科大学医学部修学資金貸与規程」に基づいて、入学者全員に学生納付金相当額及び入学時学業準備費が原則として付与されるものです。

正看護師国家試験の合格率と難易度

正看護師になるには、厚生労働省が実施する「看護師国家試験」に合格する必要があります。正看護師国家試験の合格率について、2025年3月24日に発表された第114回看護師国家試験の全体合格率は90.1%、新卒者の合格率は95.9%でした。
国家試験は、看護技術・法律・疾病など幅広い分野から出題され、実務経験者であっても独学では対応が難しいことがあります。そのため、多くの受験者は対策講座や模擬試験を活用しています。試験は年1回実施され、受験日から逆算した計画的な学習が成功の鍵となります。

試験回(年度)

合格率(全体)

新卒合格率

出典

第114回(2025)

90.1%

95.9%

厚生労働省発表資料

第113回(2024)

89.2%

約90.8%

厚生労働省発表資料

第112回(2023)

87.6%

約89.9%

厚生労働省発表資料

第111回(2022)

91.3%

約93.1%

厚生労働省発表資料

出典:第111回保健師国家試験、第108回助産師国家試験及び第114回看護師国家試験の合格発表|厚生労働省

黒板にポイントって英語が書かれている
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支援制度・奨学金を活用しよう

ここでは、正看護師を目指すうえで利用できる奨学金や貸与制度、給付金などの支援制度について解説します。

看護師学校養成所進学者向け奨学金

正看護師を目指して看護師学校養成所に進学する際、多くの公的・民間機関が奨学金制度を提供しています。たとえば、公益社団法人日本看護協会では、通信制看護師課程の進学者に対する奨学金制度(返還免除条件付き)を設けています。支給金額は年額36万円もしくは48万円が一般的で、返済免除となる条件として「資格取得後に指定施設で一定年数勤務する」などが定められています。また、大学独自の奨学金や民間団体による支援制度もあり、併用可能な場合もあります。進学を検討する際は、各制度の応募時期や返還条件を確認し、計画的に申請することが重要です。

出典:公益社団法人日本看護協会|修学支援金案内

病院独自の奨学金制度の仕組みと注意点

多くの医療機関では、自院に勤務する将来の看護師を確保する目的で、独自の奨学金制度を設けています。この制度では、看護師養成課程に在籍する学生に毎月一定額(例:3万〜5万円)を貸与し、資格取得後に貸与元の病院へ勤務すれば返済が免除されるケースが一般的です。ただし、勤務年数の条件(2〜5年など)を満たさない場合、一括返済義務が発生するため注意が必要です。また、途中退学や進路変更が難しくなる点も検討材料です。メリットとリスクの両面を理解し、就業条件や返済規定を事前に確認したうえで利用することが大切です。

項目

内容例

支給額(月額)

3万〜5万円程度

支給期間

養成課程在籍中(例:2年間)

返済免除条件

卒業後、貸与元の病院に一定年数勤務すること

勤務年数の目安

2〜5年(病院による)

中途退学・進路変更

原則、全額一括返済

都道府県の修学資金貸与制度

都道府県や一部の市区町村では、看護師養成所の学生を対象とした「修学資金貸与制度」を実施しています。この制度は、将来的に地元の医療機関で働く人材を育成する目的で設けられており、貸与額は月額3万〜6万円程度が一般的です。多くの自治体では、正看護師資格取得後に所定の医療機関で一定年数勤務することで返還が全額免除される仕組みとなっています。ただし、対象校や勤務先、免除条件は自治体によって異なるため、事前に福祉保健課や看護協会へ相談することをおすすめします。

マーカーで書かれているメリット
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准看護師から正看護師になるメリット

ここでは、准看護師から正看護師になることで得られる主なメリットについて解説します。給与やキャリアの選択肢、業務の幅、さらなる資格取得の可能性など、多方面にわたる利点があります。

給与アップ・求人数の拡大

正看護師になると年収や職場の選択肢に大きな違いが見られます。厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、2024年の正看護師の平均年収は519万7,000円、准看護師は417万1,700円となっており、平均年収で約102万円の差があります。月収ベースでは正看護師36.3万円、准看護師29.4万円となっており、資格ごとに明確な差が報告されています。

また正看護師限定の求人は病院だけでなく訪問看護や施設系、クリニックなど幅広く、求人件数・条件ともに有利となります。待遇や市場価値の面から、看護師資格はキャリアアップの強力な手段といえます。

資格区分

平均月収

平均年収

出典

准看護師

約29.4万円

約417.2万円

厚労省 賃金構造調査(令和6年)

正看護師

約36.3万円

約519.7万円

同上

※給与額は勤務地域、施設規模、夜勤回数、経験年数等により大きく異なります。

看護計画や判断の裁量が広がる

正看護師になると、法律上も業務上も「判断・計画・指導」の幅が広がります。保健師助産師看護師法では、准看護師は医師または看護師の指示下での業務と定義されており、独自の判断で看護計画を立てることは制限されています。一方、正看護師は患者の状態を自らアセスメント(看護評価)し、医療チームの一員としてリーダー的役割を担うことが可能です。記録の記載やケア内容の選定、後輩への指導・教育も含め、専門職としての自律性が高まります。責任も伴いますが、やりがいのある働き方が実現し、職場内での信頼や評価の向上にもつながります。

保健師・助産師・認定資格取得が可能に

正看護師資格を取得することで、さらに上位の資格である保健師・助産師への道が開かれます。これらは大学や専門課程への進学が前提となるため、准看護師のままでは進学資格が得られません。また、一定の実務経験を経ることで、専門看護師・認定看護師・特定行為研修修了者などの資格取得も可能になります。これらの資格は専門性を高めるだけでなく、収入アップや管理職への昇進にもつながるキャリアステップです。看護の知識・技術をさらに深めたい人にとって、正看護師資格は多彩な成長機会をもたらす基盤となります。

  • 保健師(大学の保健師課程で取得、国家試験あり)
  • 助産師(助産師養成所などに進学、国家試験あり)
  • 認定看護師(日本看護協会が認定、分野別の専門研修+実務要件あり)
  • 専門看護師(修士課程修了・認定審査あり)
  • 特定行為研修修了者(診療補助行為の範囲拡大)
5つのやじるしを見ている3人の女子学生人形
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ここでは、准看護師から正看護師を目指す際の学校選びに役立つ基準や、進学形態の違い、注目の養成機関について解説します。

通学・通信制の選択基準と比較ポイント

正看護師養成課程には、通学型(全日制・定時制)と通信制があります。通学制は対面授業・実習を通じて学ぶ形式で、基礎から実践まで段階的に学べるメリットがあります。一方、通信制は働きながら学べる柔軟性が魅力で、実務経験7年以上(2026年度以降は5年以上)が条件です。選択の際は、通学のしやすさ、学費、学習支援体制、実習施設の立地なども比較ポイントになります。自身のライフスタイルや勤務環境に合った形式を選ぶことで、無理なく学習を継続できます。学校によって募集条件や指導方針が異なるため、事前に資料請求や見学も検討しましょう。

比較項目

通学制(全日制・定時制)

通信制(2年課程)

通学頻度

週5日(全日制)、夜間・土日(定時制)

年数回のスクーリング(通学)+自宅学習

学費相場

約100万〜250万円

約50万〜100万円(別途実習費あり)

対象者

准看護師+中卒・高卒

実務経験7年以上(2026年~5年以上)

メリット

学習ペースが安定・サポートが豊富

働きながら学べる・全国から入学可能

デメリット

通学の負担が大きい

自己管理が求められる・対象者が限られる

国家試験合格実績や支援体制の確認方法

進学先を選ぶ際は、看護師国家試験の合格実績と学習支援体制を必ず確認しましょう。合格実績は学校の信頼性や教育水準を示す重要な指標です。多くの養成所では過去5年分の合格率を公開しており、全国平均(約90%前後)を上回っていれば一定の安心感があります。また、模擬試験や個別指導、グループ学習の有無、講師陣のフォロー体制も比較対象です。学校のパンフレットや公式サイト、オープンキャンパスなどで情報収集を行い、在校生や卒業生の声も参考にするとより具体的な判断ができます。

確認ポイント

  • 直近5年間の国家試験合格率(全国平均:おおむね90%前後)
  • 模擬試験・小テストの実施頻度
  • 国家試験対策講座の有無と内容
  • 個別指導や補講の体制
  • 卒業後の就職率・サポート内容
  • 在校生・卒業生の口コミや実績紹介
夕日の背景で手を挙げてる数人
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まとめ

准看護師と正看護師は資格区分や業務内容、将来性に大きな違いがあります。准看護師は都道府県発行の資格で、医師や看護師の指示下で業務を行いますが、正看護師は国家資格で判断や指導の幅が広く、給与や昇進の面でも有利です。正看護師になるには実務経験を経て看護師養成課程(通学・通信制)に進学し、国家試験に合格する必要があります。働きながら学べる支援制度や奨学金も充実しており、進学先選びや学習計画が成功の鍵となります。給与面では年収で約100万円以上の差があり、キャリアアップや専門資格取得にもつながるため、准看護師から正看護師へのステップは長期的な成長と安定に大きなメリットがあります。

准看護師から正看護師に関するよくある質問と回答(FAQ)

よくある質問

Q.通信制でも本当に卒業・合格できますか?
A.

看護師養成課程の通信制は、在宅学習とスクーリング(通学)を組み合わせた教育システムです。自分のペースで学べるのが魅力ですが、定期的な学習習慣と目標設定が大切です。サポート体制が整っている学校も増えており、担任や専門スタッフのアドバイスを受けながら進めることで、卒業や志望校合格に向けた準備も着実に行えます。通信制というと自己管理が求められるイメージがありますが、最近は学習支援ツールや学習塾との連携もあり、学習に専念しやすい環境が整いつつあります。

Q.どの進学ルートが最も短期間ですか?
A.

最短で進学を目指す場合、目標によって適したルートは異なります。例えば大学進学であれば、高卒認定試験を早期に取得して予備校や専門の通信講座を利用する方法があります。専門学校進学なら、高校在学中から資料請求やオープンキャンパスへの参加を通じて早めに志望校を決め、推薦入試などを活用するのが効果的です。また、通信制高校でも単位制を活かし、早めに必要単位を取得すれば3年より短い期間で卒業できるケースもあります。大切なのは、ゴールから逆算して学習計画を立てること。最も効率的なルートは、自分の状況と目標に合ったものを選び、無駄のない準備を進めることです。

Q.学業と家庭の両立ができますか?
A.

通信制高校では、自宅学習が基本となるため、家庭の事情や育児、仕事との両立に不安を感じる方も多いです。しかし、最近の通信制高校は柔軟な学習スケジュールやオンライン授業の導入など、生活に合わせた学びを実現できる仕組みが充実しています。例えば、夜間や早朝に学習できる教材を使う、スクーリング(通学)日程を自分の都合に合わせて選ぶなど、家庭との両立を支援する工夫がされています。また、学習コーチやカウンセラーが定期的に面談を行う制度もあり、一人で悩まず相談できる環境が整っています。

Q.准看護師と正看護師の給与はどれくらい違いますか?
A.

ここでは、准看護師と正看護師の給与差について解説します。初任給や全国平均年収、地域差についてもあわせて紹介します。

准看護師と正看護師の給与には、全国的に見ても一定の差があります。平均的な初任給は、准看護師が月20万円前後、正看護師は22〜25万円ほどが一般的です。年収ベースでは准看護師が約350万〜400万円、正看護師は450万〜500万円程度といわれています。勤務先の病院規模や地域、経験年数によって差はありますが、正看護師のほうが責任範囲が広いため、その分基本給や手当が高くなる傾向があります。また、昇進や役職に就くチャンスも正看護師の方が多いため、長期的に見た場合の収入差はさらに広がることもあります。給与面を重視する場合は、看護師の資格取得が有利といえるでしょう。

豊富な臨床経験と高度な専門資格を活かし、医療・介護分野における正確で信頼性の高い情報監修を行っています。
監修者

海野 和看護師

この記事の監修者情報です

2006年に日本消化器内科内視鏡技師認定証を取得し、消化器系疾患の専門的な知識と技術を習得。2018年にはNCPR(新生児蘇生法専門コース)の認定を取得し、緊急時対応のスペシャリストとしての資格を保有。さらにBLS(HeartCode®BLSコース)を受講し、基本的生命維持技術の最新知識を習得。豊富な臨床経験と高度な専門資格を活かし、医療・介護分野における正確で信頼性の高い情報監修を行っています。

【保有資格】

日本消化器内科内視鏡技師認定証(2006年取得)
NCPR(新生児蘇生法専門コース終了認定証)(2018年取得)
BLS(HeartCode®BLSコース)受講済み

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