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*2026/02/04 時点

診療放射線技師(通称:放射線技師)とは?
診療放射線技師(通称:放射線技師)は、医療機関で放射線や画像診断装置を扱う医療技術職です。
レントゲンやCTなどの検査を通じて、体内の状態を画像として可視化し、医師の診断や治療に必要な情報を提供します。
ここでは、放射線技師の基本的な仕事内容や役割、資格の特徴について解説します。
放射線を使った検査や治療を行う医療専門職
放射線技師は、体の内部を画像として確認する検査を行い、病気の発見や治療方針の判断に必要な情報を提供します。
主な業務は次のとおりです。
- X線撮影(レントゲン)
- CT検査
- マンモグラフィ(乳房X線撮影)
- バリウム検査
- 核医学検査(ラジオアイソトープ検査)
- 放射線治療
また近年では、放射線を使わないMRI検査(磁気共鳴画像法)や超音波検査などの画像診断装置を扱うこともあります。
多様な医療機器を操作し、体内の状態を画像として記録することが主な役割です。
医師の指示のもとで画像診断や治療をサポートする役割
診療放射線技師は、診療放射線技師法において「医師または歯科医師の指示のもとで放射線を人体に照射することを業とする者」と定義されています。
放射線を人体に照射する行為は医療行為に該当するため、必ず医師または歯科医師の指示に基づいて行われます。
医療現場では次のような流れで業務が進みます。
役割 | 内容 |
|---|---|
医師 | 検査内容や撮影部位を指示 |
放射線技師 | 装置を操作して撮影・検査を実施 |
医師 | 画像をもとに診断 |
検査中に異常の可能性が見られた場合には医師に伝えるなど、医療チームの一員として診断を支える役割も担っています。
人体に放射線を照射できる数少ない国家資格
診療放射線技師として働くには、国家資格である「診療放射線技師免許」が欠かせません。
資格を取得するには、国が指定した大学や専門学校などの養成機関で3年以上学び、厚生労働省が実施する国家試験に合格する必要があります。
法律では、人体に放射線を照射する行為を業として行えるのは次の3職種のみです。
- 医師
- 歯科医師
- 診療放射線技師
このため、放射線を扱う専門資格として医療分野で重要な位置づけにあります。
現代医療に欠かせない「画像診断のスペシャリスト」
診療放射線技師は、画像診断を専門とする医療技術職です。X線検査やCT検査などの画像情報は、病気の早期発見や治療方針の決定に大きく関わります。
そのため、装置の操作だけでなく、画像の質を高める撮影技術や機器管理も重要な業務です。
また、放射線は適切に扱わなければ被ばくのリスクがあるため、診療放射線技師は次のような管理も行います。
- 放射線装置の管理
- 医療従事者や患者の被ばく線量の管理
- 検査環境の管理
こうした専門知識と技術により、診断から治療まで幅広い医療分野を支える存在となっています。

放射線技師の仕事内容
放射線技師の主な仕事内容は、X線撮影やCT、MRIなどの画像検査を行い、医師の診断に必要な画像情報を提供することです。
検査機器の操作だけでなく、患者への検査説明や体位調整、被ばく線量の管理なども担当します。
検査で得られた画像は病気の発見や治療方針の判断に活用され、医療現場で重要な役割を担っています。
ここでは、放射線技師が担当する主な業務を具体的に紹介します。
レントゲン(一般X線撮影)
レントゲン(一般X線撮影)は、放射線を人体に照射し、内部の状態を画像として記録します。胸部や骨などの撮影で広く用いられる、最も一般的な画像検査の一つです。
主な検査内容は次のとおりです。
- 胸部X線撮影
- 骨・関節の撮影
- 胃透視検査(バリウム検査)
- 注腸透視検査
放射線技師は撮影装置を操作し、診断に適した画像を取得します。
また、撮影画像に異常の可能性が見られる場合には、放射線科医などの医師と情報を共有する役割も担っています。
CT検査
CT検査は、放射線のビームを体の周囲から回転させて照射し、そのデータをコンピュータで処理して体内の断面画像を作成する検査です。
臓器や血管、骨などを立体的に確認できるため、病変の位置や大きさを詳しく把握できます。
放射線技師の主な業務には次のようなものがあります。
- 検査前の問診や説明
- 検査への同意確認
- CT装置の操作
- 造影剤検査の補助
造影剤を使用する場合には、医師や看護師の立会いのもとで造影剤注入装置を操作し、投与終了後の抜針や止血などの対応を行うこともあります。
MRI検査
MRI検査(磁気共鳴画像法)は、放射線を使用せず、強い磁場と電波を利用して体内の断面画像を作成する検査です。
脳や脊髄、関節、筋肉などの詳細な画像を得ることができるため、多くの疾患の診断に用いられています。放射線技師は次の業務を担当します。
- MRI装置の操作
- 検査内容の説明
- 造影剤検査の補助
- 検査後の抜針や止血対応
MRIは強力な磁場を使用するため、金属製品の持ち込み確認など安全管理も重要な業務の一つです。
マンモグラフィ検査
マンモグラフィは、乳房専用のX線装置を使用して乳がんの早期発見を目的に行われる検査です。微細な石灰化や小さなしこりを画像で確認できることから、乳がん検診で広く利用されています。
検査では、乳房を装置で圧迫して撮影するため、正確な位置調整や撮影技術が求められます。
診療放射線技師は乳房撮影に関する専門知識をもとに、診断に必要な画像を取得します。
血管造影検査(IVR)
血管造影検査は、カテーテルを血管に挿入し、造影剤を使用して血管の状態を確認する検査です。
また、この技術を応用したIVR(画像下治療)では、画像を見ながら治療を行うこともあります。放射線技師は次の業務を担当します。
- 透視装置や画像診断装置の操作
- 造影剤注入装置の操作
- 検査前のリスク確認
- 検査中の画像管理
医師の指示のもとで検査環境を整え、正確な画像を提供することで治療を支えます。
核医学検査(RI検査)
核医学検査(RI検査)は、ラジオアイソトープ(放射性同位体)を体内に投与し、そこから放出される放射線を専用装置で測定して臓器の機能や異常を調べる検査です。
検査では次のような対応を行います。
- 検査内容の説明
- 同意書の確認
- 核種投与後の誘導
- 撮影装置の操作
臓器の機能を評価できる点が特徴で、心臓や骨、甲状腺などの検査に用いられます。
放射線治療
放射線治療は、がんなどの病巣に放射線を照射して細胞を破壊する治療方法です。
手術や薬物療法と並ぶがん治療の方法の一つとして広く行われています。放射線技師は次のような業務を担当します。
- 治療装置の操作
- 治療位置の確認
- 画像誘導放射線治療(IGRT)の画像照合
- 治療計画に基づく照射補助
治療は複数回に分けて行われることが多く、毎回正確な位置で照射するための高度な技術が求められます。
放射線機器の管理と安全管理
医療機関では、X線装置、CT、MRI、超音波装置など多くの医療機器が使用されています。
- 検査装置の点検・調整
- 機器の維持管理計画の作成
- 備品や消耗品の管理
- 装置の消毒や環境管理
また、放射線装置の設置に関する行政への届け出などを行うこともあり、医療機器の管理面でも重要な役割を担っています。
放射線被ばく管理
放射線は診断や治療に大きな役割を持つ一方で、被ばくのリスクも伴います。そのため医療現場では、被ばく線量を適切に管理することが重要です。
放射線技師は次のような管理を行います。
- 患者の被ばく線量の評価
- 医療従事者の被ばく管理
- 線量の最適化
- 過剰被ばくが発生した場合の原因調査
医療放射線の管理を通じて、検査や治療を適切な条件で実施できる環境を維持しています。
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放射線技師の勤務先・活躍できる場所
診療放射線技師は、医療機関を中心にさまざまな分野で活躍しています。
厚生労働省の「診療放射線技師-職業詳細|職業情報提供サイト(job tag)」によると、57,490人が就業しており、多くは病院や診療所などの医療現場で働くケースが主流です。
近年は予防医療の拡大や医療技術の高度化に伴い、健診施設や企業などでも専門知識を活かせる場が広がっています。
大学病院・総合病院
大学病院や総合病院は、診療放射線技師の代表的な勤務先です。
多くの患者を対象に、さまざまな画像検査や治療を担当します。主な業務は次のとおりです。
- X線撮影(レントゲン)
- CT検査
- MRI検査
- 血管造影検査
- 放射線治療
高度医療を提供する施設では、手術室や集中治療室(ICU)、心臓カテーテル室などで医師や看護師と連携して業務を行うこともあります。
救急対応のある病院では夜間や休日の当直勤務が発生することもあり、医療チームの一員として幅広い診療に関わる環境です。
クリニック・診療所
地域医療を担うクリニックや診療所も、放射線技師の勤務先として一般的です。
大学病院などの大規模施設に比べると設備は限定される場合が多く、主に基本的な画像検査を担当します。
主な業務例
- 胸部や骨のX線検査
- 健診目的の画像検査
- 超音波検査の補助
勤務は日勤中心となるケースが大半で、患者と直接コミュニケーションを取りながら検査を行う機会が多いのが特徴です。地域住民の健康管理を支える役割を担う職場といえます。
健診センター
健診センターは、病気の早期発見や予防医療を目的とした施設です。多くの受診者を対象に検査を実施するため、効率的な検査運営が求められます。
主な業務は次のとおりです。
- 胸部X線撮影
- 胃のバリウム検査
- マンモグラフィ検査
施設内での検査に加えて、健診車を使用して企業や自治体へ出向く巡回健診を担当することもあります。短時間で多くの検査を行うため、正確かつ迅速な撮影技術が求められます。
医療機器メーカー
放射線技師は、医療機器メーカーで働くケースもあります。X線装置やCT、MRIなどの高度な医療機器に関する知識を活かし、技術職として活動します。
主な業務例
- 医療機器の導入サポート
- 検査装置の操作説明
- 技術サポートや保守対応
医療現場での経験を活かし、医療機器の使用方法や検査技術を医療従事者に説明する役割を担うこともあります。放射線機器の知識を社会のさまざまな場面で活用できる働き方です。
研究機関・教育機関
研究機関や教育機関で専門知識を活かす放射線技師もいます。大学や専門学校などの養成機関では、将来の診療放射線技師を育成する教育活動が行われています。
代表的な活動内容
- 放射線技術の研究
- 医療画像の解析研究
- 学生への教育・指導
こうした教育機関では、臨床経験を持つ技師が教員として学生の教育に携わる場合もあります。
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放射線技師の1日の仕事の流れ
診療放射線技師の働き方は、勤務する医療機関の規模や担当部署によって異なります。大学病院や総合病院では多くの検査や治療を担当し、チーム医療の中で業務を行います。
一方、クリニックや健診施設では検査中心の働き方になることが多いです。ここでは、病院勤務を例に1日の流れと働き方の特徴を紹介します。
病院勤務の1日のスケジュール例
大学病院や総合病院で働く診療放射線技師の勤務は、一般的に月曜日から金曜日の日勤(例:8時30分〜17時15分)が基本です。
代表的な1日の流れは次のとおりです。
時間帯 | 主な業務 |
|---|---|
朝 | ミーティングで患者情報や検査予定を共有 |
午前 | X線撮影、CT、MRIなどの検査 |
昼 | 交替で休憩 |
午後 | 検査の続きやIVRなどの補助 |
夕方 | 装置の点検、機器の消毒、翌日の準備 |
朝のカンファレンスでは、その日の検査内容や注意点を医療スタッフで共有します。
検査では患者への説明や誘導、装置の操作、撮影位置の調整などを行い、診断に必要な画像を取得します。業務終了後は機器の調整や備品管理などを行い、翌日の検査に備えます。
夜勤・当直のある働き方
救急医療を行う病院では、夜間や休日の勤務が発生する場合があります。救急患者の検査や入院患者の急変にいつでも対応できるよう、24時間体制で検査環境が整えられているためです。
夜間の働き方には主に次の形があります。
- 病院内で待機する当直勤務
- 夜間の検査対応
- 自宅待機して呼び出しに対応するオンコール
急性心筋梗塞などの緊急治療では、心臓カテーテル検査や画像検査がすぐに必要になるため、時間帯に関係なく検査が行われます。
このような環境では、医師や看護師と連携しながら迅速な検査対応が求められます。
検査中心の日と治療中心の日の違い
診療放射線技師の業務は幅広いため、担当部署や日によって仕事内容が異なります。
大きく分けると「検査中心の日」と「治療中心の日」に分かれることがあります。
検査中心の日
- X線検査
- CT検査
- MRI検査
- 超音波検査
これらの検査では多くの患者に対応するため、検査の説明や造影剤検査の補助などを行いながら効率的に業務を進めます。
治療中心の日
- 放射線治療
- IVR(画像下治療)の補助
- 画像誘導放射線治療(IGRT)の位置確認
治療では医師と密接に連携しながら装置を操作するため、1回の処置に時間がかかることが多く、対応する患者数は検査中心の日より少ない傾向があります。

放射線技師の年収・給料
診療放射線技師の給与は、勤務先の規模や地域、経験年数などによって異なります。
医療機関で働くケースが多く、基本給に加えて各種手当や賞与が収入に含まれます。
ここでは平均年収や初任給、勤務先の規模による給与の違いなど、公開されている統計データをもとに解説します。
放射線技師の平均年収
厚生労働省の職業情報提供サイト(2024年(令和6年)賃金構造基本統計調査)によると、診療放射線技師の全国平均年収は549.9万円で、平均年齢は40歳です。
また、ハローワークの求人統計(2024年度(令和6年度))では、全国の求人賃金の平均は月額25.7万円となっています。
給与は勤務先の規模や経験年数によって差が生じるため、就職先によって年収は変動します。
公立病院の初任給例
年代ごとの詳細な統計は公開されていませんが、参考として初任給の例を確認できます。
市立四日市病院の2026年度(令和8年度)採用予定の募集要項では、大学卒の初任給は250,700円(地域手当9%を含む)とされています。
公立病院では一般的に次のような給与体系が採用されています。
項目 | 内容 |
|---|---|
初任給 | 約25万円前後 |
昇給 | 年1回の昇給制度 |
賞与 | 年2回支給 |
勤務年数を重ねることで基本給が上がり、役職や専門資格によって給与が増える仕組みになっています。
事業所規模別の年収
診療放射線技師の給与は、勤務先の施設規模によっても差があります。従業員10人以上の事業所の統計データでは、次のような傾向が見られます。
施設規模 | 月給 | 年間賞与等 | 平均年齢 |
|---|---|---|---|
1,000人以上 | 約35.0万円 | 約103.8万円 | 37.0歳 |
100~999人 | 約32.5万円 | 約78.5万円 | 37.7歳 |
10~99人 | 約36.5万円 | 約75.5万円 | 42.9歳 |
大規模施設では賞与額が高くなる傾向があり、給与体系は医療機関の規模や運営主体によって異なります。
夜勤手当・資格手当などの収入
病院勤務の場合、基本給に加えてさまざまな手当が支給されます。これらの手当は年収を構成する重要な要素です。
主な手当の例
- 扶養手当
- 通勤手当
- 住居手当
- 地域手当
- 期末・勤勉手当(賞与:例として4.6ヶ月分)
また、医療機関では次のような手当が加算される場合があります。
- 特殊勤務手当
- 夜勤手当
- 当直手当
救急対応を行う病院では夜間や休日の勤務が発生することもあり、これらの手当が加算されることで年収が高くなるケースもあります。

放射線技師と他の医療職の違い
医療現場では、医師・看護師・検査技師など多くの専門職が連携して診療を行います。
こうした役割分担は「チーム医療」と呼ばれ、それぞれの専門知識や技術を活かして患者の診断や治療を支えています。
ここでは、診療放射線技師と他の医療職との違いをわかりやすく整理します。
放射線技師と臨床検査技師の違い
診療放射線技師と臨床検査技師は、どちらも医療検査に関わる国家資格ですが、担当する検査の種類が異なります。
職種 | 主な業務 |
|---|---|
診療放射線技師 | X線、CT、MRIなどを用いた画像検査や放射線治療 |
臨床検査技師 | 血液や尿などの検体検査、心電図や脳波などの生理検査 |
診療放射線技師は、放射線や磁気を利用して体内を画像化する検査を専門としています。
一方、臨床検査技師は血液や細胞などを分析する検査や、心電図・呼吸機能検査などの身体機能を調べる検査を担当します。
なお、超音波(エコー)検査は制度上、診療放射線技師と臨床検査技師のどちらでも実施できる検査として認められています。
放射線技師と看護師の違い
看護師と診療放射線技師はどちらも医師の指示に基づいて医療行為を行いますが、担当する役割が大きく異なります。
職種 | 主な役割 |
|---|---|
看護師 | 診療補助や患者の療養生活のサポート |
診療放射線技師 | 放射線を用いた画像検査や治療の実施 |
看護師は患者に最も近い立場でケアを行い、バイタルサインの測定、点滴や注射、薬剤投与など幅広い業務を担当します。
一方、診療放射線技師は人体に放射線を照射する検査や治療を専門とする医療職です。
2021年(令和3年)の法改正により、診療放射線技師は一定の要件の下で、造影検査やRI検査に関連する一部業務を担えるようになりました。例えば、RI検査医薬品の注入装置の接続・操作、投与終了後の抜針・止血、動脈路への造影剤注入装置の接続・操作などです。なお、既資格取得者が静脈路確保を行うには、厚生労働大臣が指定する研修の受講が必要です。
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放射線技師になるには
診療放射線技師として働くには、専門教育を受けたうえで国家資格を取得する必要があります。
高校卒業後に養成課程のある大学や専門学校へ進学し、必要な知識と技能を身につけた後、国家試験に合格して免許を取得します。
ここでは、診療放射線技師の資格取得までの流れや試験の概要を解説します。
診療放射線技師の国家資格が必要
診療放射線技師として医療現場で働くには、厚生労働省が実施する国家試験に合格し、厚生労働大臣から免許を受ける必要があります。
国家資格を取得していない場合は、レントゲンやCTなどの検査を実施することはできません。医療機関で放射線を扱うためには、専門的な教育と資格取得が必須となります。
大学・専門学校で学ぶ内容
国家試験の受験資格を得るには、高校卒業後に指定された養成機関で3年以上学ぶ必要があります。進学先には次のような教育機関があります。
教育機関 | 修業年数 |
|---|---|
大学 | 4年 |
短期大学 | 3年 |
専門学校(養成所) | 昼間3年・夜間4年 |
学校では主に次の3分野を中心に学習します。
- 基礎分野:数学・物理・医学基礎など
- 専門基礎分野:解剖学、放射線科学、医療安全など
- 専門分野:X線撮影技術、画像検査、核医学、放射線治療など
これらの知識に加えて、医療機関での臨床実習を通じて実践的な技術を身につけます。
近年は高度な医療技術に対応するため、4年制大学で学ぶケースが増えている傾向があります。
診療放射線技師国家試験の概要
診療放射線技師国家試験は、放射線技師として必要な知識や技能を確認する試験です。
主な試験の概要は次の通りです。
項目 | 内容 |
|---|---|
実施時期 | 毎年2月頃 |
試験形式 | マークシート |
満点 | 200点 |
合格基準 | 120点以上(約6割)かつ |
試験では放射線医学、画像診断、放射線治療、医療安全など幅広い分野の知識が問われます。特定の科目だけでなく、全体的にバランスよく理解していることが求められます。
国家試験の合格率
直近で公式に確認できた第77回診療放射線技師国家試験(2025年(令和7年)2月20日実施)の合格率は84.7%(受験者3,729人、合格者3,159人)でした。うち新卒者の合格率は92.2%です。
特に養成校を卒業する新卒者に限ると、第73回試験では82.8%と高い合格率になっています。学校での学習と試験対策を継続することで、合格を目指しやすい試験といえます。
資格取得までの流れ
診療放射線技師として働き始めるまでの一般的な流れは次の通りです。
ステップ | 内容 |
|---|---|
① | 養成機関(大学・専門学校など)で3年以上学ぶ |
② | 診療放射線技師国家試験を受験 |
③ | 国家試験に合格 |
④ | 保健所などで免許申請 |
⑤ | 診療放射線技師名簿に登録 |
⑥ | 厚生労働大臣から免許証が交付 |
なお、国家試験に合格していても免許申請を行い名簿登録が完了するまで業務に従事することはできません。そのため、合格後は速やかに免許申請の手続きを行うことが重要です。

放射線技師に向いている人
ここでは、仕事内容や必要とされるスキルをもとに、どのような人が放射線技師に向いているのかを解説します。
医療や人体に興味がある人
診療放射線技師は、体内の状態を画像として可視化し、病気の発見や治療方針の判断に役立つ情報を提供する職種です。
そのため、人体の構造や病気の仕組みを理解する医学的知識が求められます。
厚生労働省の職業情報提供サイトにおける「しごと能力プロフィール」でも、必要な知識分野として医学・歯学の知識が高い水準で求められる職種とされています。
主に学ぶ分野は次のとおりです。
- 解剖学
- 生理学
- 放射線医学
- 病理学
医療を通じて人の健康に関わる仕事に関心があり、人体の仕組みを理解することに興味を持てる人に向いている職業です。
機械やテクノロジーが好きな人
放射線技師の仕事では、多くの医療機器を操作します。
X線撮影装置やCT装置、MRI装置、超音波検査装置などはコンピュータ制御で動作しており、画像を適切に取得するためには機器の設定や調整を正確に行う必要があります。
また、装置の状態確認や維持管理などの業務もあるため、機械操作やIT機器に興味がある人、医療技術の進歩に関心を持ち続けられる人に適しています。
細かい作業が得意な人
放射線検査では、患者の体の位置や撮影条件を正確に設定する必要があり、わずかなズレが画像の質に影響します。
具体的には次のような作業があります。
- 撮影装置と患者の位置調整
- 検査条件の設定
- 被ばく線量の管理
これらの作業ではミリ単位の微調整が求められるため、細部まで確認しながら進められる人に向いています。
患者と丁寧に接することができる人
放射線技師の仕事は医療機器の操作だけではありません。検査を受ける患者と直接接する機会も多く、コミュニケーション能力が求められます。
主な対応には次のようなものがあります。
- 検査内容の説明
- 検査室への誘導
- 撮影時の姿勢の案内
- 検査中の体調確認
検査を受ける患者の中には、不安や緊張を感じている人も少なくありません。
そうした状況で落ち着いて説明し、安心して検査を受けられるよう配慮する姿勢が大切です。患者の立場を考えながら丁寧に対応できる人に適した仕事といえます。

放射線技師の将来性
高齢化の進行や医療技術の発展により、画像検査や放射線治療の役割はますます大きくなっています。
診療放射線技師は、検査機器の操作や画像検査を担当する専門職として医療現場を支えています。
ここでは、医療需要の変化や技術革新の観点から、放射線技師の将来性について解説します。
高齢化社会で検査需要が増えている
日本の65歳以上人口は2025年(令和7年)9月15日現在推計で3,619万人、高齢化率は29.4%です。高齢者ではがん・心疾患・脳血管疾患などで画像検査の必要性が高まるため、診療放射線技師の専門性は今後も重要と考えられます。
これらの疾患は早期発見が重要であり、高齢者は複数の病気を抱えるケースも多いため、X線やCT、MRIなどを用いた定期的な画像診断のニーズは今後も増えると考えられます。
そのため、画像検査や放射線治療を専門とする診療放射線技師という職種は、医療現場で継続的に求められる存在といえるでしょう。
AI時代でも必要とされる理由
医療分野ではAI(人工知能)を活用した画像解析の技術が進み、診断支援ツールとして導入が進んでいます。
しかし、AIは画像の分析を補助する役割が中心であり、検査の実施そのものを担うわけではありません。
診療放射線技師は、患者の体格や症状に合わせて撮影条件を調整し、適切な画像を取得する役割を担います。
また、検査時の被ばく線量の管理や装置の操作など、専門的な判断が必要な場面も多くあります。
こうした臨床判断や状況に応じた対応はAIだけで代替することが難しく、医療現場で技師が担う役割は今後も続くと考えられるでしょう。
医療機器メーカーなど活躍の場が広がる
診療放射線技師の勤務先は病院や診療所が中心ですが、専門知識を活かせる分野は医療機関に限りません。
画像診断機器や放射線に関する知識を持つ人材は、さまざまな分野で求められています。
主な活動分野の例は次のとおりです。
- 医療機器メーカー(装置の開発支援・技術営業)
- 原子力関連企業や電力会社
- 医療機器の保守管理や導入支援
- 医療機関の機器管理チーム
医療現場でも、機器管理や装置導入の検討に関わるケースが増えており、診療放射線技師は画像診断の専門職として活躍の幅を広げています。

まとめ
診療放射線技師は、国家資格が必要な職種であり、大学や専門学校で学んだ後に国家試験へ合格することで働くことができます。
高齢化に伴い画像検査の重要性が高まっていることや、医療機器の高度化により専門知識を持つ人材の需要は今後も続くと考えられます。
医療や人体に興味があり、機械操作や細かい作業が得意な人に適した職種といえるでしょう。
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よくある質問
Q.放射線技師と看護師どっちが給料高い?
先述した厚生労働省の調査によると、診療放射線技師は549.9万円、看護師は519.7万円です。ただし、夜勤回数、勤務先の規模、地域、役職などによって実際の収入は変動するため、一概にどちらが高いとは言い切れません。
出典:看護師-職業詳細|職業情報提供サイト(job tag)
出典:診療放射線技師 - 職業詳細|職業情報提供サイト(job tag)
Q.放射線技師は難しいですか?
診療放射線技師として働くには国家試験に合格する必要がありますが、極端に難しい資格ではありません。国家試験の合格率はおおむね70%〜80%台で推移しており、養成校でしっかり学べば十分合格を目指せるレベルです。
詳細は本記事の「国家試験の合格率」の項目もご覧ください。
[介護サーチプラス]編集部
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