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義肢装具士の仕事内容や働き方を詳しく知りたい人
医療・福祉分野で、ものづくりの技術を活かせる仕事を探している人
義肢装具士の年収、資格取得ルート、国家試験の難易度を知りたい人
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*2026/02/04 時点

義肢装具士とは?
義肢装具士とは、医師の指示のもと、義手・義足・コルセットなどの義肢装具を製作し、身体に合うよう調整する国家資格であり、事故や病気、障害などにより身体機能に不自由がある人の生活や社会復帰を支える専門職です。
出典:義肢装具士とは|公益社団法人日本義肢装具士協会
出典:義肢装具士 - 職業詳細 | 職業情報提供サイト(job tag)
出典:義肢装具士|WAM NET
出典:義肢装具士法 | e-Gov 法令検索

義肢装具士の仕事内容
義肢装具士の仕事内容は、利用者の身体に合った義肢や装具を作り、装着後の違和感や動きやすさを確認しながら調整することです。
医療知識とものづくりの技術を組み合わせ、利用者の生活を支えます。
採型・採寸を行う
義肢装具士は、医師の処方をもとに、義肢や装具を作るための採型・採寸を行います。
切断部や関節の状態、体重のかかり方、痛みの出やすい部分などを確認し、身体に合う形を見極める重要な工程です。
ここで得た情報が、装着時の使いやすさや負担の少なさに大きく関わります。
義肢・装具を設計・製作する
採型・採寸した情報をもとに、義手・義足・コルセットなどを設計・製作します。
金属、プラスチック、皮革、繊維などの材料を使い、工具や機械で加工するため、医学だけでなく工学や製作技術も必要です。
既製パーツを使う場合も、利用者の身体や生活に合わせた調整が欠かせません。
身体に合うよう適合・調整する
完成した義肢装具は、実際に利用者が装着し、痛みや違和感がないか、歩行や姿勢に問題がないかを確認します。
ソケットの形状、ベルトの位置、パーツの角度などを細かく調整し、日常生活で使いやすい状態に仕上げます。利用者の感覚を聞き取りながら調整を重ねることもあります。
医療チームと連携する
義肢装具士は、医師だけでなく、理学療法士や作業療法士、看護師などと連携して働きます。
リハビリの進み具合や生活目標を共有しながら、利用者に合った義肢装具を提供することが大切です。医療チームの一員として、身体機能の回復や生活の質の向上を支えます。
スポーツや社会参加を支援する
義肢装具士は、日常生活用の義肢装具だけでなく、障害者スポーツやレクリエーション、国際支援などに関わることもあります。
スポーツ用義足などは、競技の動きに合わせた高度な調整が必要です。利用者の活動範囲を広げ、社会参加を支える役割も担っています。

義肢装具士の給料・年収
義肢装具士の給料・年収は、勤務先や経験年数、担当業務によって異なります。
厚生労働省のjob tagでは、義肢装具士が属する主な職業分類の平均年収は454.2万円とされています。ただし、義肢装具士単独の統計ではない点に注意が必要です。
項目 | 目安 |
|---|---|
平均年収 | 約454.2万円 |
求人賃金(月額) | 約24.8万円 |
労働時間 | 月159時間 |
平均年齢 | 37.6歳 |
一般労働者の時間当たり賃金 | 2,266円 |
短時間労働者の時間当たり賃金 | 1,568円 |
義肢装具製作所で働く場合、月収は25万〜30万円程度が一つの目安です。
経験を積んで技術力を高めたり、専門性の高い分野を担当したりすることで、収入アップを目指せる可能性があります。
また、納期対応により残業や休日出勤が発生する職場もあります。

義肢装具士になるには?
義肢装具士になるには、国家試験に合格して資格を取得する必要があります。
主なルートは、指定の養成施設で必要な知識と技術を学び、卒業後に義肢装具士国家試験を受験する方法です。進学先や学歴によって、必要な修業年限が異なります。
高校卒業後に養成施設で3年以上学ぶ
もっとも一般的なルートは、高校卒業後に文部科学大臣または都道府県知事が指定する義肢装具士養成施設へ進学し、3年以上学ぶ方法です。
養成施設では、義肢装具の製作技術だけでなく、解剖学・整形外科学・リハビリテーション医学・材料学・生体力学など、医療と工学の両方を学びます。
卒業後、国家試験の受験資格が得られます。
大学・短大などで所定科目を学んだ後に養成施設へ進む
大学・短大・高等専門学校などで一定期間学び、指定科目を修めたうえで、義肢装具士養成施設に進むルートもあります。
大学や短大では1年以上、高等専門学校では4年以上学んだうえで、養成施設で2年以上必要な知識と技術を修得します。
すでに医療・工学系の基礎を学んでいる人が、義肢装具士を目指す際に検討しやすい選択肢です。
義肢・装具製作技能士から目指すルートもある
厚生労働省が定める技能検定である「義肢・装具製作技能士(1級)」の資格を取得し、養成施設で1年以上学ぶことで、義肢装具士国家試験の受験資格を得るルートもあります。
すでに義肢や装具の製作に関する技能を持っている人が、国家資格である義肢装具士を目指す場合に該当します。
製作技術を活かしながら、医療職としての専門性を高められる点が特徴です。
国家試験に合格して義肢装具士の資格を取得する
養成施設を卒業して受験資格を得たら、公益財団法人テクノエイド協会が実施する義肢装具士国家試験を受験します。
試験は年1回、例年2月に実施され、臨床医学大要、義肢装具工学、義肢装具材料学、義肢装具生体力学、義肢装具採型・採寸学、義肢装具適合学などが出題されます。
幅広い専門知識が問われるため、在学中から計画的に学習することが大切です。

義肢装具士はつらい?義肢装具士として働くデメリット
義肢装具士は、人の生活を支えるやりがいの大きい仕事ですが、専門性の高さや責任の重さから大変さを感じる場面もあります。
身体に直接関わる義肢装具を扱うため、技術力だけでなく、納期対応や利用者との関係づくりも求められます。
高度な専門知識と技術が求められる
義肢装具士は、医学・リハビリテーション・材料学・工学など、幅広い知識をもとに義肢装具を製作します。
利用者の身体状態は一人ひとり異なるため、学校で学んだ知識だけで対応できるとは限りません。
現場で経験を積みながら、採型・採寸・製作・調整の精度を高め続ける必要があります。
身体に合わないと痛みや不調につながる責任がある
義肢装具は、利用者の身体に直接装着するものです。わずかなズレや圧迫でも、痛み、皮膚トラブル、歩きにくさなどにつながることがあります。
そのため、義肢装具士には細かな観察力と慎重な調整が求められます。
利用者の生活のしやすさに大きく関わるため、責任の重さを感じる場面も少なくありません。
納期に追われることがある
義肢装具製作所などでは、病院での適合対応と製作業務を並行して進めるケースも少なくありません。
利用者の退院日やリハビリ計画に合わせて納品しなければならないため、状況によっては残業や休日出勤が発生することもあります。
ものづくりの仕事である一方、医療現場のスケジュールにも対応する必要がある点は大変な部分です。
利用者とのコミュニケーションに難しさを感じることがある
義肢装具士は、利用者の痛みや違和感、要望を聞き取りながら調整を行います。
しかし、装着感は本人にしかわからない部分も多く、言葉だけで状態を把握するのが難しい場合もあります。
特に初めて義肢装具を使う人は不安を抱えていることもあるため、丁寧に説明しながら信頼関係を築く力が必要です。

義肢装具士として働くメリット
義肢装具士は、医療・福祉・ものづくりの要素を併せ持つ専門職です。利用者の身体に合った義肢装具を提供することで、歩く、立つ、動くといった日常生活を支えられます。
人の生活に深く関われる点が、大きな魅力です。
利用者の生活を直接支えられる
義肢装具士の大きなメリットは、利用者の生活の変化を間近で感じられることです。
義足で歩けるようになったり、装具によって姿勢や動作が安定したりすると、日常生活の幅が広がります。
自分が製作・調整した義肢装具が、利用者の社会復帰や自立につながる点にやりがいを感じやすい仕事です。
医療とものづくりの両方に関われる
義肢装具士は、医療職でありながら、製作や加工にも深く関わる仕事です。
身体の状態を理解する医学的な知識と、材料を加工して形にする技術の両方を活かせます。
人と関わる仕事がしたい人だけでなく、ものづくりや設計、細かな作業が好きな人にとっても魅力のある職種です。
国家資格を活かして専門職として働ける
義肢装具士は国家資格であり、採型・適合・調整など利用者に直接関わる業務には同資格が欠かせません。
そのため、資格取得後は義肢装具製作所、病院、リハビリテーションセンターなどで専門職として働けます。経験と技術を積み重ねることで、長く活躍しやすい点もメリットです。
高齢化や医療技術の進歩により需要が期待できる
高齢化の進行や、糖尿病などの病気による身体機能の低下により、義肢装具を必要とする人は今後も一定数いると考えられます。
また、義肢装具の技術は進歩しており、スポーツ用義足や高機能な装具など活躍の幅も広がっています。
専門性を磨くことで、医療・福祉分野での将来性も期待できます。

義肢装具士が働く場所・職場
義肢装具士の主な職場は、義肢装具製作所、病院、リハビリテーションセンターなどです。
勤務先によって、製作業務が中心になる場合もあれば、医療チームの一員として義肢装具の適合・調整に関わる機会が多い場合もあります。
義肢装具製作所
義肢装具士の代表的な勤務先が、義肢装具製作所です。医師の処方を受けて、義手・義足・装具などの採型・採寸、設計、製作、適合、調整を行います。
病院やリハビリ施設と連携し、利用者の身体状態や生活環境に合わせた義肢装具を提供することが主な役割です。
病院
病院で働く義肢装具士は、医師や理学療法士、作業療法士などと連携しながら、患者に必要な義肢装具の適合や調整を行います。
手術後や治療中の患者に関わることもあり、医療チームの一員としてリハビリを支える役割が大きい職場です。
製作そのものは外部の製作所と連携する場合もあり、患者の状態を把握したうえで細かな調整を行う力が求められます。
リハビリテーションセンター
リハビリテーションセンターでは、義肢装具を使った歩行訓練や日常生活動作の改善を支援します。
義肢装具士は、利用者の訓練状況を確認しながら、装具の角度やフィット感、使いやすさを調整するのも重要な役割です。
退院後の生活を見据えて、立つ・歩く・座るといった動作を支える義肢装具を提案することもあります。利用者の回復過程に長く関われる点が特徴です。
福祉施設・介護施設
高齢者や身体に障害のある人に対して、生活を支える装具の相談・調整を行うことも役割の一つです。
常勤で配置されるケースは多くありませんが、外部の義肢装具製作所から訪問し、利用者の身体状況や生活動作に合わせた対応をする場合があります。
転倒予防や姿勢保持、移動のしやすさなど、日常生活を支える視点が重要です。
スポーツ・国際支援などの分野
義肢装具士のなかには、障害者スポーツや国際支援の分野で活躍する人も少なくありません。
スポーツ用義足や競技用装具では、日常生活用とは異なる強度や動きやすさが求められます。
また、途上国支援では、現地で義肢装具の製作や調整を行うこともあります。専門技術を活かして、医療・福祉の枠を超えた支援に関われる点も義肢装具士の特徴です。

まとめ
義肢装具士は、義手・義足・コルセットなどの義肢装具を製作し、利用者の身体に合うよう調整する国家資格です。
医師の指示のもとで採型・採寸・製作・適合を行い、事故や病気、障害などにより身体機能に不自由がある人の生活を支えます。
仕事内容には、医学やリハビリテーションの知識だけでなく、材料加工や設計、製図などのものづくりの技術も求められます。
責任の重さや納期対応の大変さはありますが、利用者の歩行や日常生活、社会参加を支えられる点は大きなやりがいです。
義肢装具士になるには、指定の養成施設で学び、国家試験に合格する必要があります。医療・福祉分野で専門性を活かしたい人や、ものづくりを通じて人の役に立ちたい人に向いている職業といえるでしょう。
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*2026/02/04 時点
よくある質問
Q.義肢装具士の年収は?
義肢装具士が属する主な職業分類の平均年収は、厚生労働省のjob tagで約454.2万円とされています。
ただし、この数値は義肢装具士だけの統計ではなく、関連する職業を含む分類のデータです。
実際の年収は、勤務先、経験年数、担当業務、残業の有無などによって変わります。義肢装具製作所では、月収25万〜30万円程度が目安とされることもあります。
Q.義肢装具士になるには資格は必要ですか?
義肢装具士として、義肢や装具の採型・採寸、製作、身体への適合を行うには、義肢装具士の資格が必要です。
高校卒業後に指定の養成施設で3年以上学ぶルートや、大学・短大などで所定科目を修めた後に養成施設で学ぶルートがあります。
養成施設を卒業して受験資格を得たうえで、義肢装具士国家試験に合格すると資格を取得できます。
Q.義肢装具士の合格率は?
直近の第39回義肢装具士国家試験では、受験者数186名、合格者数150名、合格率は80.6%でした。
過去の合格率は年度によって差があり、公益財団法人テクノエイド協会の公表データでは、第34回72.7%、第35回68.5%、第36回81.0%、第37回79.4%、第38回71.5%となっています。
合格率だけで判断せず、臨床医学大要、義肢装具工学、義肢装具材料学、義肢装具生体力学、義肢装具採型・採寸学、義肢装具適合学などを幅広く学ぶことが大切です。











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